スペイン 海外遠征

2006年のワールドカップ・ドイツ大会でイタリアが優勝し、それまで南米勢に押されていた欧州が 再び世界の舞台に帰ってきました。ベスト8にはドイツ、イタリア、イングランド、ウクライナ、フランス、 ポルトガルが入り、ブラジルとアルゼンチン以外は欧州勢が独占。ベスト4はすべて欧州が占めました。 2008年のユーロ（スイス・オーストリア大会）では、スペインが圧倒的な攻撃力を見せて優勝。 見る者を楽しませるスペクタクルなサッカーを貫いて頂点に立ったことで世界に衝撃を与えました。 そして2010年に開催された南アフリカW杯でも見事に優勝を飾り、ついに念願の世界王者の称号を手にしました。 この大会ではベスト4にスペインの他、オランダ、ドイツが入りウルグアイを除く3カ国は欧州のチームでした。 2012年のユーロ（ウクライナ・ポーランド大会）でも前評判通りの強さで決勝でイタリアを4-0と一蹴し優勝。 しかし2014年のW杯ブラジル大会では初戦のオランダ戦に敗れると、まさかのグループリーグ敗退。長らく続いた 黄金時代からターニングポイントを迎えています。何人かの主力選手が代表からの引退を表明し、次の黄金世代 と言われる20代前半の選手達を中心に新しいスペイン代表がスタートを切っています。

FCバルセロナ、レアル・マドリードなど世界屈指の名門クラブの他、バレンシアCF、ビジャレアル、 セビージャ、アトレティコ・マドリードといった有力クラブがひしめくリーグで、現在「世界最高峰のリーグ」と 言われています。同じく有力リーグであるプレミアリーグ（英国）、セリエA（イタリア）、ブンデスリーガ（ドイツ） などに比べて攻撃的なチームが多く、エキサイティングな試合が特徴です。 世界的に見ても各クラブの独自色が強く、育成年代においてもそれは変わりません。そのため個性豊かな クラブがスペイン全土にあり、個性豊かな選手たちが育つ土壌があります。サッカー関係者では知らない者が いないと言われるほど有名なFCバルセロナの「カンテラ（育成組織）」をはじめ、有力クラブには優れた育成 システムが備わっています。 そしてトップチーム（成人チーム）がトップリーグに所属していない地方の小さなクラブでも、その地域の 中心的なビッグクラブと提携を結び、良い選手が確実にステップアップしていける構造になっています。